Tomyの介護記録

昨夜のこと・・救急車で運ばれたのは、実は私だった。

２２時過ぎ、歯磨きをしていると、右首筋に激痛が！この激痛の心当たりが全くない・・。「なんだ！どうしたっていうんだ！？」ギュイ～ン！と締め上げるような激痛が波のように襲ってくる。「動脈でも破裂するんじゃないだろうな？救急車を呼ぼうか？」少し横になって様子をみよう・・激痛に変化ない・・。

「だめだ！耐えられる痛みじゃない！救急車を呼ぼう！」５分もして救急車が到着。自分が救急車で運ばれるのは初めてだ。自ら乗り込み病院へ。「髄膜炎・・頚椎ヘルニア・・」医師の話声。

「どうなるんだ？母はどうする？」不安が増大して行く・・。レントゲン撮影の結果、首の骨には異常なし。痛み止めを２本打っても、ほとんど効果なし。「この痛みが２～３日続くようだったら頚椎ヘルニアの可能性があります。ＭＲＩの検査をして入院した方が良いでしょう」ガーン！痛みが治らないまま帰っていいのか？仕方なく、痛み止めと湿布をもらって家に戻ることに。

４時間ほど寝て、起きた。すると、昨夜のような激痛はない。自分の病院の主治医の診察の結果、首の骨が数箇所ずれていることが発覚。過去に数回事故の経験があるが、もはや特定はできまい。首の骨がずれると、神経が通っている穴が歪んで圧迫されるそうだ。

脳は異常ないし、手術もする必要もなく安心して良いとのこと。しかし、しばらく投薬と首の牽引や電気治療などのリハビリをすることになった。幸い首は回復傾向にある。しかし、首の骨の異常を見抜けない医師と、見抜ける医師。患者側も疑心暗鬼になってしまう・・。
夕食は、いわし丼（母）・のりの佃煮ご飯（私）・味噌汁・トマトジュース・カスピ海ヨーグルト。

夕食中、最初こそ状態の良かった母は、だんだん不穏に・・。自分ではなかなか食べてくれないので、「あ～ん、して！」と、どうにか食べさせた。結婚して子供のいる友人は、子供に「あ～んして！」と、やっているかもしれない。なのに、私は母にやっている・・。

その後、独り言を言い出し・・苦し紛れに「Ｍ子さん！おめでとうございます！」とか「ありがとうございました！」を繰り返し言ってみた。すると、なんか状態が良くなってきた。「おめでとうございます」母も返す。自分の母を「Ｍ子さん」と他人のように呼ぶのは、抵抗があったけど、施設で働くようになってから使うようになった。そして駄目元でジャンケンをしてみた。すると・・ちゃんとやってくれるではないか！勝ち負けもわかっているのには驚いた。

その後、トイレ誘導すると、また不穏に。とても機嫌が悪い・・。そこでガバッ！と抱擁。「Ｍ子さん！おめでとうございます！」何度も繰り返すと、母も笑いながら抱えてくれ「ありがとうございます」と言う。母と抱擁・・そんなことは記憶にもないことだけど。母が認知症じゃなかったら、恐らくやることはなかっただろう。母にしてみれば「何かわからないけど、おめでたいことがあったのかな？」と嬉しくなったのかもしれない。今後は母を誉めちぎってみようか？人を誉めるってことは大切だと思う。
夕食は、まぐろ刺身・ご飯・味噌汁・トマトジュース・カスピ海ヨーグルト。

どうも日記が続かないなぁ・・。訪問してくれる方には悪いけど、私のマッタリした時間を確保しているということです。

さて、薬を毛嫌いするようになった私だが、検査の結果、動脈硬化が進行していることがわかった。主治医に聞くと「心配する数値じゃない」とのこと。むしろ前は凄く良かったのだ。そして内緒で薬を服用させないことが、とても怖くなってきた。

そんな私は先日、薬を飲ませることにしたが、母は錠剤を口から出してしまう。粉末にしてトマトジュースに混ぜて飲ませた。すると、やたら眠たいようでフラフラに。診察して粉末にして飲ませたことを話すと「粉末にしたことで吸収が良くなり、効きすぎた」とのこと。「今後は量を半分にして粉末にして処方します」と。やっぱり主治医と相談して行くことにしよう。万が一のことがあって「薬を飲んでいなかったせい」となったらやりきれない・・。
夕食は、ハンバーグ・ご飯・味噌汁・トマトジュース・カスピ海ヨーグルト。

少し緩めだった母の入れ歯。食べている途中にボロッと出てしまい、ほとんど使用していなかった。それを歯医者で調整してもらった。

食後、入れ歯を外そうとすると怒り出した・・。何度も試みるが、ポカポカ叩かれ諦めかけた。いや、諦めるべきだったかもしれない。だけど、意地になる。母にしてみれば、他人が口の中に手を入れようとするのだから、そりゃ頭に来るわけだ。

隙を見て前歯にある金具を引き上げると、カポッと外れた。しかし、すぐ口を閉じられて振り出し。もう一度トライ。いきなり口の中に現れた異物に母は耐え切れず自ら入れ歯を取り出した。すぐに奪い取る。その後の母は、荒れ狂いひどい有様だった。やっぱり無理は禁物だなぁ。状態の良い時を見計らうのが良いだろう。
夕食は、マーボ丼（母）・かつ丼（私）・味噌汁・トマトジュース・カスピ海ヨーグルト・みかん。

【動画の解説】
２１時過ぎ、「もう寝よう」と寝室へ誘導の途中、興奮状態に。母は私に掴みかかり、私は倒されてしまう。その後、母のキックが炸裂。決してわざと倒れているのでなく、本当にそれだけの力がある。強引に誘導したわけでもなく。まぁ、私が母にしてきたことに比べればかわいいことだけど・・。

非常にパワフルな母

※この動画を見るにはOuickTimeというソフト（無償）が必要です。ない方はリンクからダウンロードする必要があります。動画は音声あるので注意してください。あるかわからない方は、とにかく画像をクリックしてください。再生できなければダウンロードする必要があります。